IELTS必勝戦略

IELTSスコア7.0獲得戦略 全体編

IELTSでスコアを伸ばしたいけど、どのように対策したらいいのかわからなかったりしませんか?

TOEICと比較すると受験者も多くないし、対策本も限られているので勉強が大変ですよね。

そこで、本記事では英語初心者だった私が試行錯誤してIELTS7.0を獲得した時の戦略について公開していきます。

IELTS受験者でスコアが中々伸びない方は勿論、もし、TOEFLや他の英語試験を受けているけれど成果が出ない方などは、IELTSでの受験を検討する上で参考にしてくださいね。

尚、ここで記載するのは基礎的な英語力の話ではなく、IELTSで高得点を獲得するために特化して説明します。

もし、英語力自体を伸ばす方法を知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。

英語初心者だった私が海外大学院進学まで英語上達した方法を公開します

私はTOEIC450点から無謀にも海外大学院進学を決意し英語勉強を始め、数多の英語テキストを活用し英会話教室にも参加してきました。最終的にIELTS7.0を達成し、海外大学院に合格しました。また、面接の成績が良く学費大幅免除で留学を果たしました!

本記事でわかること
  • IELTS高得点獲得に向けた全体戦略
  • 4技能の目標スコア
  • 技能別の戦略

IELTS高得点獲得のための全体戦略

IELTSとは

既にご存じの方も多いと思いますが、そもそもIELTSとは何ぞやというのを解説していきます。

IELTSとは「International English Language Testing System」の略称です。

その名の通り英語の語学試験で、英語圏の国々に移住、留学、就労などを目指す方々の英語力を測定する試験になります。

英語4技能を測定する構成となっており、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つで構成されています。

日本ではTOEICや英検、TOEFLが有名だと思いますがIELTSも近年受験者数が増えており、また世界中の多くの国々や機関から認定されている試験です。

私の場合は、大学院進学に活用しましたがIELTSを受け付けていない大学は1つもありませんでした。

コンピューター版とペーパー版のどちらを選ぶか

IELTSにはコンピューター版とペーパー版の2種類が用意されています。

その名の通りパソコンで受験するのか紙で受験するのかの違いと受験科目の順番が少し違う程度です。

ちなみに私のおすすめは圧倒的にコンピューター版です。

コンピューター版のメリットは下記の通りです。

  • タイピングスピードが筆記よりも圧倒的に早く時間に余裕ができる(特にライティング)
  • ライティング時に文章の修正が容易
  • リスニング時にヘッドホンを装着可能なため、広い会場で受験するよりも聞きやすい(広い会場だと、席の場所によって聞きづらいエリアもある)
  • (社会人の方の場合)仕事で毎日パソコンに向かっているため、日常と変化が少なく緊張しづらい

コンピューター版を受験するようになってからは、試験時間に余裕ができるようになりました。

IELTSは時間との勝負な側面もあるため、戦略的にコンピューター版を受験することをおススメいたします。

※勿論、パソコン操作に慣れていない方はペーパー版の方が受験しやすいと思うので、そちらを選んでください

7.0獲得のための4技能別目標スコア

続いて、IELTSで7.0を獲得するための4技能別目標スコアについて解説します。

人によって得意技能不得意技能があると思うので、あくまで私の参考例として考えて頂ければと思います。

ただ、私自身特別な英語学習をしておらず義務教育で学んできた程度のレベルだったため、多くの日本人は私の配分がベースになるものと思いますよ。

  • リーディング 8.0
  • リスニング  7.5
  • スピーキング 6.0
  • ライティング 6.0

このスコアを平均すると6.875となり、小数点以下0.75以上は切りあがるため7.0を達成できます。

点数をご覧いただくとわかる通り、リーディングに点数が偏っていてスピーキングとライティングは最低限のスコアとなっています。

勿論、スピーキングやライティングで点数を稼ぐことができれば素晴らしいです。

しかし、純ジャパで英語初心者の方にとってこの2つで6.5や7.0を取るのは非常に大変です。

私は何度もトライしてきましたが、どうしてもスピーキングとライティングで7.0を安定的に取ることはできませんでした。(6.0までは安定的に取ることは十分可能です。)

リーディングとリスニングは、義務教育時代から慣れている技能ですし学べば学ぶだけ伸びていくので、この2技能は必ず得点源にしてください

技能別の戦略

リーディング

リーディングの目標スコア8.0を達成するために大切なことは、速読です。

IELTSのリーディングは時間との勝負なので、速読力がないと話になりません。

私が安定して8.0を取れるようになった時は、10分から15分程度は時間を余らせて回答を終えていました

そのくらいのスピードで回答していきましょう。

もし、速読に自信がないのであれば多読勉強をおすすめします。

毎日多読を続けることで自然と読むスピードや読解力が高まるので、リーディング学習には必須だと思います。

英語多読の勉強法はこちら

また、リーディングの各設問別回答のコツは別記事でまとめておりますので、ご参照ください。

リスニング

リスニングで大切なことも、私は速読だと考えています。

勿論、英語を聞き取る力は非常に大切です。

一方で、IELTSリスニング高得点のコツ(実力よりも高いスコアを出すコツ)はいかに早く先読みが出来るかに集約されると思っています。

特に大問1と大問4は、問題文からおおよその話の流れが掴めるので先読みの効果が絶大です。

1と4は慣れれば得点源になるので、意識して先読み力をつけてください。

スピーキング

IELTSのスピーキングでは下記の評価項目があります。

  • 流暢さと話の一貫性(Fluency and Coherence)
  • 語彙力(Lexical Resource)
  • 文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)
  • 発音(Pronunciation)

この4つの評価項目を高いレベルで満たすことで、高スコアが見えてきます。

これを更に噛み砕くと、具体的に意識してきた点は以下です。

  • ゆっくり話す(Fluency and Coherence)
  • 結論ファースト、その後理由付け(Fluency and Coherence)
  • 比較的難しい単語を正しく使うこと(Lexical Resource)
  • 同じ単語を繰り返さないこと(Lexical Resource)
  • 文法は無視。意識しすぎると言葉が出てこないため。
  • 発音も無視。日頃からのトレーニングのため、当日にどうこうなる要素ではない。

このパートは自分で勉強をしていても正解がわからないので、IELTS専門のオンライン英会話スクールの先生と勉強をするのが良いです。

お金がもったいない気持ちもわかりますが、正しい単語の使い方や自分ではわからない癖などは人に指摘してもらわないと直りません

ライティング

IELTSのライティングは鬼門です。

私は何度受けても最高スコアが7.0で、それ以上を獲得することができませんでした。

しかし、以下の点を意識して書くことでスコア6.0を安定して獲得できるレベルまでになりましたよ。

また、パソコンに慣れている方は絶対にコンピューター版のテストを選択してください

ライティングのスピードが全然違います。

IELTSのライティングでは下記のように明確な評価項目があります。

  • 問題に正しく答えているのか(Task Achievement)
  • 内容の一貫性(Coherenace and Cohesion)
  • 語彙力(Lexical Resource)
  • 文法(Gramatical range and accuracy)

この4つの評価項目を高いレベルで満たすことで、高スコアが見えてきます。

これを更に噛み砕くと、具体的に意識してきた点は以下です。

Part1
  • 150語以上必ず書く
  • 客観的に書く(あくまで図表について説明するのみで、自分の意見を述べない)
  • 数字を間違えない。微妙な数字がある時は、aboutやaroundを使用する。
  • 比較の副詞を活用する(relatively, slightlyなど)
  • 似た意味でも多くの動詞を使う(例:increase, rise, skyrocket, go up, growなど)
Part2
  • 250語以上必ず書く
  • 設問を正しく理解する(ここ大切)
  • 自分の意見を一貫して説明する
  • 意見とセットでその事例を付け加える

まとめ

IELTSで7.0を獲得するための戦略について解説してきました。

各技能ごとに目標スコアを設定することが大切で、特に日本人の方はリーディングとリスニングで高スコアを獲得することがポイントになってきます。

また、コンピューター版かペーパー版で自分にあったテスト形式を選択することで、自分の力を最大限発揮できるようにしましょう。

個人的には圧倒的にコンピューター版をおススメしますよ。

IELTSは移住にしろ、留学にしろ、就職にしろ、夢へのステップの1つだと思うので、ぜひ目標スコア達成に向けて頑張りましょう!

最後まで読んで頂きありがとうございました。