海外大学院進学

海外大学院進学を実現する戦略的スケジュール

海外大学院を目指したいけど、どのように受験準備を進めたらいいかわからない時ありますよね。

そこで今回は、TOEIC450点から海外大学院進学を実現した私が考える、戦略的に海外大学院進学を実現する最適なスケジュールを紹介します。

尚、私は私費で進学したので奨学金獲得は至上命題でした。

そのため、奨学金獲得を念頭においたスケジュールを組んでいます。

ぜひ参考にしてくださいね。

私はTOEIC450点から無謀にも海外大学院進学を決意し英語勉強を始め、数多の英語テキストを活用し英会話教室にも参加してきました。最終的にIELTS7.0を達成し、海外大学院に合格しました。また、面接の成績が良く学費大幅免除で留学を果たしました!

本記事でわかること
  • 海外大学院進学の準備方法
  • 戦略的な受験スケジュール

受験戦略の前提

今回ご紹介する戦略は、低英語力・社会人・私費の3拍子揃った私が実際に取った戦略的3年プランになります。

はっきり言って、かなりスパルタで苦しい3年間でした。

もし、この記事を読んでいる方の中に「3年間もかかるのか・・・。諦めようかな。」とか、「苦しい生活したくないな」と思う方がいたら、ぜひ下記記事を読んでみてください。

▶海外大学院進学を諦める前に知ってほしい事

挑戦の先に楽しい世界が待っていますよ。

低英語力のため英語基礎固めの時間を確保

海外大学院に進学するためには、高い英語力は必須中の必須です。

進学すると気づきますが、IELTS7.0を取っていたとしても日本人の英語力は最底辺に位置します。

周囲よりも少し英語が得意程度では歯が立たないので、英語力の上達を最重点ポイントに位置付けていました。

もし、低英語力からどのように基礎を固めて大学院進学レベルまで伸ばしたのか興味のある方がいらっしゃいましたら、下記記事も参考にしてみてください。

純ジャパ低英語力の私が海外大学院進学レベルまで英語力を伸ばした勉強法まとめ

働きながらの挑戦のため受験本番まで3年程度の長期プラン

私は3年での合格を目指していました。

これを長いと感じるか短いと感じるかは、その人の英語力によるかもしれません。

もし「そんな短期間で海外大学院進学までレベル上がるのか」と疑問に思われる方に対しては、「大丈夫です。心配しないでください。」と回答したいです。

人間数年本気でやれば絶対に変われます。(でも、勉強期間は大変でした笑)

私がその証人ですしね。

また、参考に日本の難関国家資格の平均学習年数を調べたので掲載しておきます。

資格名平均年数
司法試験3年~8年
税理士試験3年~10年
公認会計士試験2年~4年
司法書士試験2年~4年

日本の難関国家資格に合格しようとすると少なくとも2年~4年は勉強期間が続くと思うと、低英語力から海外大学院進学を目指す場合は、それくらいは覚悟が必要だと考えていました。

私費のため奨学金獲得に向けた戦略的な出願時期検討

特に、私費で大学院進学を目指す方は奨学金(給付型)の獲得は非常に大切だと思います。

日本国内にも多くの財団が海外大学院進学を目指す方に給付型の奨学金を出していますよね。

私の知っている限りでは、2022年時点では下記の組織が奨学金を募集しています。

日本学生支援機構
伊藤国際教育交流財団
中島記念国際交流財団
フルブライト奨学金
British Council IELTS奨学金
ロータリー財団

これらの財団から奨学金を獲得できれば非常に有難いです。

一方で、応募する人も非常に優秀ですし競争が激しくなることも想定されます。

そのため、私は大学院から直接奨学金を獲得する方法も同時に目指していました。

このコツは、早期に大学院に出願するということです。

理由は、大学院の奨学金は予算枠が埋まってしまったら支給されなくなるからです。

優秀な同級生と競争になる前に、早々に大学院に奨学金付きで合格する作戦でした。

海外の大学院は、出願時期が複数回に分かれているのでこんな戦略が取れます。

勿論、出願タイミングまでに自分自身が合格に足るスキルを身につけておく必要があるので、その点ご注意ください。

海外大学院進学に必要な項目

ここからは、海外大学院進学のための戦略について記載していきます。

まず、海外大学院進学のために必要とされるスコアや能力について記載させて頂きます。

  • 英語力(IELTSでミニマム7.0、学校によっては6.5)
  • GRE又はGMATのスコア
  • 大学時代のGPA
  • 仕事上の実績
  • 研究計画や学びたいこと
  • ボランティア活動

これら全てで高いレベルに揃えることができればできるほど、合格の可能性は高まります。

しかし、満たしていないからといって不可能になるわけではないです。

例えば、大学時代のGPAは過去の話なので修正できないですよね。

そのため、他の項目(GREや業務実績、強い志望動機)などでカバーしていくことになります。

絶対に可能性はあるので、「私はGPA低いから無理だー」と諦めないでくださいね。

受験期間全体を通して取り組むこと

毎日オンライン英会話

どれだけ仕事が忙しくても、毎日英語を使って会話することは続けてください。

一度怠けてしまうと、翌日も怠けてしまいます。

もし「毎月オンライン英会話に支払うお金がないよ」と思われる方は、格安のスクールでも問題ないです。

又は、極論独り言でも大丈夫です。(先生からのフィードバックはありませんが笑)

何より毎日継続して話すことが大切です。

大学院進学を実現した色々な要素の中で、毎日英語で話し続けることができたことは、個人的には最も有効だったのではと考えています。

意識して仕事で実績を作る(数字で実績があると尚良い)

仕事にも全力投球してください。

難関資格等の勉強をしている人の中に、たまに仕事で手を抜いたりする人も見かけますが、これはNGだと思っています。

大学院進学を手繰り寄せるという側面から見ても、仕事面で高い実績を残している人は非常に評価されます。

そのため、意識的に履歴書に書ける実績を追求していってください。

少し姑息な考えかもしれませんが、履歴書映えから逆算して仕事を掴んでいくイメージです。

数字で実績が語れるような内容だと尚良いです。

海外大学院の審査官は日本の商習慣などに詳しくないので、客観的に数字で証明できる実績だとわかりやすいからです。

応募する大学院の情報収集

応募する大学院の情報収集も継続して行いましょう。

この理由は2つあります。

1つ目は、最新の大学院情報を仕入れることです。

海外の大学院もどんどん変化していっています。

新たにデュアル・ディグリーを設立したり、学費が上がったり、魅力的なプログラムを作ったり、校舎が新しくなったりしていきます。

定期的に情報収集することで最新の情報を手に入れて、自分に最も合ったプログラムを見つけましょう。

2つ目は、モチベーションの維持です。

勉強がつらい時、何度も大学院のホームページをネットサーフィンすることで救われてきました。

色々な大学院の情報を調べることで、自然と自分がそこで勉強している姿を想像してしまうんですよね。

すると不思議とモチベーションが回復してきますよ。

受験2年前の戦略 – 英語基礎固めとボランティア –

TOEIC800以上レベルまで英語力の基礎固め

受験2年前時点で重点的に行うことは、何よりも英語力の上達です。

これ無しに海外大学院進学はあり得ません。(もし行けたとしても、英語ができないと現地での学びが全然ありません)

目安はTOEICで800点以上レベルまで1年間で到達したいです。

どこから勉強を始めたら良いか悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。

純ジャパ低英語力の私が海外大学院進学レベルまで英語力を伸ばした勉強法まとめ

ボランティア活動を経験

2年前時点だと出願準備までまだ時間があるので、空いた時間を有効活用したいところです。

そこで、ぜひボランティアや課外活動に取り組みましょう。

よく海外のセレブが社会貢献に力を入れているニュースが取り上げられていますよね。

私も日本にいた際はイメージできなかったのですが、海外では社会貢献活動の実績が非常に評価されます

これは大学院進学の際も同じです。

勿論、自分の興味関心と合致した活動であることが前提ですよ。

また、会社と家だけのコミュニティから外に一歩出ることで新しい発見があり人間としても成長することが出来ます

参考程度ですが、私はサービスグラントでプロボノをやっていました。

探せば色々なボランティアがあると思うので、探してみてくださいね。

仕事の実績や英語力の方が重要なので、時間がない方は仕事と英語勉強の2つを重点的に取り組んでください。

受験1年前の戦略 – GRE又はGMATへの移行 –

IELTS7.0を確保

受験1年前にはいよいよIELTSのスコアを伸ばしていきます。

多くの海外大学院は7.0がボーダーになっていると思うので、7.0を確保できるように取り組みましょう。

目指している大学院のスコア要件を確認した上で、目指すスコアを設定してくださいね。6.5でOKなところもあれば、7.5以上が必須のところもあります。

GRE又はGMATの勉強開始

IELTSの勉強と並行してGRE又はGMATの勉強も開始します。

ただ、英語力が低すぎるタイミングだとGREやGMATが非常に難しいと思うので、IELTSのスコアが大体6.0以上になった頃に始めると良いと思います。

私もそのタイミングで始めましたよ。

多くの受験生が苦戦するのがこのフェーズです。しかし、ここを乗り切れば大学院合格はすぐ目の前に近づきます。

頑張りましょう!

受験年の戦略

研究計画書の作成

いよいよ受験本番の年では、研究計画書を作成していきます。

私はエッセイカウンセラーを活用しました。お金はかかりますが、下記のメリットがあると考えたからです。

  • 内容について客観的視点からのアドバイス
  • 英文ライティングの体裁を整える
  • 過去の合格者の基準を知り尽くしている
  • 卒業生ネットワーク

大前提として研究計画書は自分自身との対話です。エッセイカウンセラーに相談したらアイデアが出てくるわけではありません。

何を学びたいのか、何を研究したいのかは自分の心の奥底から絞り出してください。

奨学金獲得を狙うため、募集時期が来た瞬間の応募(スコアが足りている学校のみ)

欧米の大学院では9月入学の学校が多いため、前年の9月又は10月頃から各校の募集が始まります。

冒頭でも申し上げた通り、私は奨学金獲得のためこのタイミングを狙いました

理由は先ほど述べた通りですが、奨学金の予算枠が無くなる前に有力な同級生との競争を避けるためです。

私は先手必勝で大学院合格と奨学金を獲得することが出来ました。

まとめ

本記事では、低英語力の私が海外大学院進学を実現した3年戦略を公開させていただきました。

いかがでしたでしょうか?

3年という期間を長いと思う人もいれば短いと思う人もいるかもしれません。

また、私費で金銭面を心配している人は、特に奨学金獲得戦略を参考にして頂きたいです。

お金を理由に海外大学院進学を諦めてほしくないですしね。

本記事のスケジュールと戦略を参考に、海外大学院進学を実現する人が増えてくれると非常に嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。