IELTSで7.0獲得を目標にする中で、ライティングでスコアを伸ばせなくて悩みませんか?
自分では上手に書いているつもりなのに、中々スコア伸びませんよね。
個人的にはIELTSの中でライティングが最もスコアを伸ばすのに苦戦しました。
ライティングでは6.0のスコア獲得を最低限の目標に、それ以上を獲得できたらIELTS全体スコアで7.0が高い確度で見えてきます。。
そこで、本記事ではIELTSライティングに絞り、私が実践してきたスコアの伸ばし方について解説していきたいと思います。
もし、全体戦略や他技能を理解したい方は下記の記事も参考にしてみてください。
▶IELTSスコア7.0獲得戦略 全体編
▶IELTSスコア7.0獲得戦略 リーディング編
▶IELTSスコア7.0獲得戦略 リスニング編
▶IELTSスコア7.0獲得戦略 スピーキング編
私はTOEIC450点から無謀にも海外大学院進学を決意し英語勉強を始め、数多の英語テキストを活用し英会話教室にも参加してきました。最終的にIELTS7.0を達成し、海外大学院に合格しました。また、面接の成績が良く学費大幅免除で留学を果たしました!
- IELTS高得点獲得に向けたライティングの戦略
- IELTSライティングの試験構成
- 各パートの攻略法とライティングで高得点を獲得するコツ
IELTS ライティングの構成
試験時間60分 2パートで構成
IELTSライティングは試験時間が60分となっています。
Task1とTask2の2つで構成されており、それぞれの時間配分は各自の自由です。
ただ、Task1に20分、Task2に40分の時間配分が一般的とされています。
コンピューター版の受験をおススメ
ペーパー版とコンピューター版のどちらを選択するかによって、スコアに影響が出てくる人もいると思います。
コンピューター版だと、タイピングで文字入力が可能なため文章の修正もしやすく、非常に回答しやすかったです。
ペーパー版だと文字を書くのに時間がかかってしまい、時間内に全ての回答を終えられるかギリギリでしたが、コンピューター版にすることでその心配もなくなりました。
早く文章を書けるということは、文章構成を考える等の思考時間をそれだけ生み出せるということです。
また、コンピューター版にはワードカウント機能があります。
文字数の規定があるIELTSライティング試験では、一目で今の文字数がわかるなんて有難いですよね。
パソコン操作が全くできないということでしたらペーパー版の方が良いと思います。
しかし、以上の理由から少しでもパソコン作業が出来るのであれば、圧倒的にコンピューター版をおススメします。
問題構成
IELTSライティングでは、Task1とTask2の2つで構成されています。
Task1 ー表やグラフ、地図、プロセスチャートー
Task1では表やグラフ、地図、プロセスチャートなどの視覚情報が与えられ、それについて記述していきます。
文字数は150以上が基準です。
規定文字数を記述できないと、減点対象となるのでしっかり記述できるようにしましょう。
また、基本的に与えられた情報を網羅的にカバーすることが大切です。
例えば、表やフローチャートから読み取れる情報全てを記載せず、一部の特徴的な情報だけに注力して記載すると、他の要素を見逃してしまうことになるので高いスコアは見込めません。
Task2 ー複雑な問題に対し意見を述べる、又は解決策を提示するー
Task2では、世の中の複雑な事象に対して自身の意見を述べる問題が出題されます。
文字数は250以上が基準です。
Task1よりも文章構成を思考する時間がかかり、かつ規定文字数も増えているので、余裕を持って回答できるように時間配分に気をつけましょう。
問題の例としては下記のものがあります。(簡単に記載しています)
- 伝統的な建物を現代的に建て替えた方がいいという人もいれば、それらを守るべきと唱える人もいる。それぞれの意見を議論し、あなたの意見を述べてください
- お金持ちが幸せだと考える人もいる。あなたは、お金を持つことは幸せにつながると思うか?また他に幸せを構成する要素は何だと思うか?
絶対的な答えのない質問ですよね笑
また、1点心に留めて頂きたのは、IELTSライティングは英語の試験であって、記述する意見の正しさは採点に影響しません。
私は正しい意見を書くために、色々と試行錯誤して時間を使ってしまったりしました。
しかし、意見の正しさや万人に受け入れられるかは関係なく、ただロジカルに論理展開できるかが大切です。
そのため、IELTS受験に慣れてきて以降は、ロジカルに記述しやすさを重視し自分が心にも思っていないことを書いたりもしました。(その結果、7.0突破しました。)
あくまでロジカルに意見展開できれば良いので、記述する意見の正しさに気を取られすぎないでくださいね。
採点基準
IELTSスピーキングと同様で、ライティングにも明確な採点基準があります。
具体的には以下の4点です。
- Task Achievement(タスクへの返答)
- Coherence and Cohesion(発音)
- Lexical Resource(語彙力)
- Grammatical range and Accuracy(文法)
Task1とTask2で採点基準の詳細が異なるので、それぞれ説明させて頂きます。
Task1
引用:IELTS公式サイト
タスク1のスコア9.0から5.0までの採点基準を記載させていただきました。
スコア7.0を目指すのであれば、下記に気を付けることが大切です。
- 設問文で与えられている要件を網羅的に記述する
- 重要事項は明確に記述できる
- 文章の流れに一貫性を持たせるよう効果的に接続詞を使う
- 同じ単語を何度も使わず言い換えする
- いくつか複雑な構文を使う(比較級など)
Task2
引用:IELTS公式サイト
タスク1のスコア9.0から5.0までの採点基準を記載させていただきました。
スコア7.0を目指すのであれば、下記に気を付けることが大切です。
- 設問文で与えられている課題に全て答える
- 曖昧さを排除し、明確な主張を展開する
- 文章の流れに一貫性を持たせるよう効果的に接続詞を使う
- 同じ単語を何度も使わず言い換えする
- いくつか複雑な構文を使う
IELTS ライティングでスコアを伸ばす戦略
Task1とTask2共通
必ず規定文字数以上を書く
Task1では150文字、Task2では250文字の規定文字数がありますので、ここは絶対に確保してください。
ペーパー版だと文字数カウントが大変ですが、コンピューター版だと一目でわかるのでその点非常に楽ですよ。
同じ単語を連発せずに言い換えを意識する
語彙力が明確な評価項目に存在する以上、多様な語彙を正しく使用することは非常に大切です。
語彙力がないと、同じ単語を何度も繰り返してしまいます。
例えば、Task1のグラフ問題で「上昇」という表現をしたい時、「increase」ばかり使用してしまっていませんか?
「increase」以外にも「grow」や「reach a peak」、「rise」なども使うことが出来ます。
このように同じ表現をしたい時にも、複数の単語を使い分けることでスコアを伸ばすことができます。
Task1
文章構成のフォーマット
Task1の基本的な文章構成は以下です。
1.導入文
ここでは設問をパラフレーズします。時間をかけて深く考える必要はありません。設問文で記載されていることを、異なる単語を用いて言い換えしましょう。
2.全体像
表やグラフに記載されている全体像を記載していきます。具体的な数字を用いる必要はありません。メイントレンドをおさえましょう。ここで意識するのは、「タスクへの返答」の評価項目です。
3.詳細1
より具体的に表やグラフの説明に入っていきます。数値を用いたり比較級を使用して、自身の表現力をアピールします。ここでは、「語彙力」や「文法力」の評価項目を意識します。
4.詳細2
第3段落で記載できなかった項目について記述します。例えば、第3段落では上昇トレンドについて記載したのであれば、第4段落では下降トレンドについて記載したりします。
第3段落と第4段落の記載内容は、設問に応じてフレキシブルにすみ分けてください。
念のためすみわけの例を記載します。
- トレンドが似ている要素をグループ化して、2つに分ける
- トレンドが変化した時期で分ける
- 2つの視覚情報があれば、それぞれ分けて述べる
自分の意見は述べない
Task1では、あくまで視覚情報を説明するのみに留めてください。
自分の意見を述べることは求められていません。
もし自分の意見を述べてしまうと、「タスクへの返答」の評価項目に影響を与えてしまいます。
グラフや表の問題では比較級を必ず記載
複雑な構文を使用することは、高いスコアを獲得するための必須事項です。
Task1では、表やグラフのトレンドを比較することができます。
これは事前準備の段階で既にわかっていることなので、比較級や最上級の構文を活用できるように練習しておきましょう。
この準備をするだけで、語彙力や文法力のアピールになりますよ。
Task2
文章構成のフォーマット
Task2の基本的な文章構成は以下です。
1.導入文
ここでは設問をパラフレーズします。時間をかけて深く考える必要はありません。設問文で記載されていることを、異なる単語を用いて言い換えしましょう。ここはTask1と同じイメージですね。
2.主張1
最初の主張を展開します。ここは設問の内容によって多少変わってきます。具体的には
- Agree / Disagree問題
- Discuss both view問題
- Advantage / Disadvantege問題
- Problem / Solution問題
の4つがありますが、いずれも書きやすい方の主張から記載すると良いと思います。
3.主張2
前段落で記載した内容の反対側の視点を記載していきます。例えば、2段落目でAdvantageを記載したのであれば、この段落ではDisadvantegeについて言及するなどです。
先ほど少し述べましたが、もしAgree / Disagree問題で、どちらかの主張のみで書ききる構成にするのであれば、2段落目とは別の観点から自分の意見をサポートできるエビデンスを用意できると良いです。
4.結論
Task1では結論の記述は不要でしたが、Task2では大切です。
ここで記載したいことは、以下2点です。
- 導入文のパラフレーズ
- 主張1と主張2のまとめ(使う単語や言い回しは変えてください)
主張展開を事前に考える
論理的な文章展開をするためには、書きながら考えるのは一部の天才を除いて非常に難しい作業になります。
そのため、Task2では問題文を読み終わった後に主張展開と具体的なエビデンスについて考える時間を取りましょう。
ここで検討すべきポイントは以下です。
- 自分はどの立場の主張をするか
- 主張を裏付ける理由は何か
- エビデンスは何にするか(客観的データがあれば尚良い)
導入文と結論はパラフレーズがメインになりますが、自身の主張を述べる箇所は徹底的にロジカルに記述することが大切です。
エビデンスは信頼できるリソースであれば尚良い
効果があるかはわかりませんが、私がライティングTask2を回答する時にはエビデンスを信頼できる機関のものを使うようにしていました。
例えば、政府の統計情報や国連の統計などです。
日頃からそういった数字をある程度頭に入れていたということもありますが、正直数字が曖昧だった試験もあります。
でも、試験官は英語のライティング能力を見ているのであって、数字の確からしさはおそらく確認しておりません笑
以前はエビデンスが私自身の経験に基づいていたのですが、信頼できるリソースを活用するようになってからは、心なしかスコアが少し伸びた気がしています。(因果関係はわかりません。)
そのため、あくまで参考情報として考えて頂ければ幸いです。
まとめ
本記事では、IELTSでスコア7.0を突破するためのライティングに絞って解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
私の実体験では、ライティングは最もスコアが伸ばしづらい技能でした。
しかし、設問形式が一貫しているので対策がしやすい技能でもあります。
そのため、スコア自体は毎回安定していました。
まずは安定して6.0以上を獲得できるようになったら、IELTSの全体スコアで7.0が見えてきますよ。
IELTSは移住にしろ、留学にしろ、就職にしろ、夢へのステップの1つだと思うので、ぜひ目標スコア達成に向けて頑張りましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました。