企業研究ってめんどくさいです。これって本当に意味があるのでしょうか?
はい、企業研究は他候補のライバルたちに差をつける非常に強力な武器になりますよ。めんどくさいですが、効率的に行う方法もあるので参考にしてみてください。
企業研究ってどこまでやったら十分なのかわからず、めんどくさくなってしまった経験はありませんか?
自己分析も同じですが、企業研究も明確な終わりがないので難しいですよね。
しかも転職活動の場合、自分の業務実績を簡潔かつ魅力的に話すことに気を取られて、企業研究まで手が回らないという話もよくあります。
でも、実は採用責任者は企業研究をしっかりやっているかどうか物凄く気を使って見ています。
なぜなら、企業側も自社への志望度合いを企業研究の深さで測ったりもしますからね。
勿論、数ある測定項目の1つです。
でも、業務実績や大学時代の成績など過去は変えられませんが、これから応募する企業のリサーチは今からでもできますよね。
努力することで他の候補者と大きく差が付けられるので、しっかり準備していきましょう。
私は一部上場企業に約10年勤め、30代で転職活動を始めました。エージェント20社以上にコンタクトをし、最終的に6社からオファーをもらいました。(外コン、Big4FAS、メガベンチャー、外資事業会社等)書類通過率は80%以上!
- なぜ企業研究はめんどくさいのか
- 企業研究の重要性
- 効率的な企業研究の方法
なぜ企業研究はめんどくさいのか
どこまで企業研究したらいいのかわからず終わりが見えない
最初の理由は、どこまでやったら十分かわからず企業研究に終わりが見えないことです。
企業研究を本格的にやろうとすると、ホームページを隅々まで確認したり大変ですよね。
採用専用ページでさえ膨大な情報量なので、他のページも見ようとすると骨が折れる作業になります。
しかも、面接でどのような質問が来るか分からないのでどこまで見ていればよいのか終わりが見えません。
そういった事情から企業研究をめんどくさく感じてしまう転職希望者の方がとても多いです。
面接でアピールする場がなかったら意味がない
2つ目の理由は、面接でアピールできなかったら意味がないと感じる応募者も多いからです。
自己紹介や業務実績は、転職面接で100%質問される鉄板ですよね。
一方、応募企業に関する質問は滅多にされることはありません。
そのため、一生懸命企業研究をしたとしても無駄足になってしまうことも多々あります。
「どうせ質問されないのだったら調べなくてもいいかな・・・」
と思っている応募者も多いですし、実際面接でアピールできなかったら調べなくとも同じなので差はつきません。
応募企業毎に調べていると手間がかかりすぎる
3つ目の理由は、応募企業毎に調べていると時間がいくらあっても足りないことです。
転職活動に取れる時間が無限にあるのだったら、何社も研究すれば良いと思うのですが多くの方は働きながらの活動なので限られた時間で最大の成果を残さないといけません。
応募企業が多くなればなるほど、1社にかけられる時間も少なくなるため企業研究の時間が少なくなります。
自己紹介や業務実績はどの面接でも同じ話をすれば良いのですが、企業研究は応募企業によって千差万別なので調べるのが大変です。
企業研究で他候補者と差をつけれる理由
続いて、なぜ企業研究を行うことで他候補者と差をつけられるのかを解説していきます。
これには主に2つ理由があります。
志望度を強くアピールできる
最初の理由は、志望度を強くアピールできることです。
転職面接では、志望度のアピールは非常に重要です。
なぜなら、採用側も「入社してくれる可能性が高い人」を優先する傾向があるからです。
能力だけ高くても、入社してくれないのであれば意味がないですからね。
採用側も時間とお金をかけて活動をしているので、その点は現実的です。
そこで、志望度をアピールするための手段の1つが応募企業についてどれくらい理解しているのかという視点です。
勿論、調べた内容をそのまま話しても意味がありません。
自分の過去の経験とリンクさせながらアピールしていくと効果的です。
例えば、「御社は健康志向でオーガニックな化粧品を販売されている点に非常に興味を持ちました。私は過去にアトピーになり化学製品に人一倍気を使って生活してきたため、同じ悩みを抱える消費者の生活をより豊かにしていきたいと思っています」
のような感じですね。
改めて言いますが、大切なことは自分の経験をリンクさせることです。
企業研究で調べたことをそのまま話しても、面接官からすると「へー、それ知ってる」としか思われないです。
企業文化を意識しながら面接を受けられる
2つ目のメリットは、応募企業の文化を意識しながら面接を受けられるということです。
先ほど、採用企業側は志望度を重視していると話をしました。
同様に、応募者が「自社の文化に合った人材か」ということも重視しています。
なぜなら、入社後に既存社員と軋轢を生んだり、すぐに退社されると困るからですね。
そのため、企業文化を頭に入れて面接を受けることは大切です。
企業サイトの「コアバリュー」や「企業理念」のページを見ると、応募企業が大切にしている考えがわかるので、ここは絶対に確認してください。
例えば、私が応募したメガベンチャーはスピード感を相当重視していましたので、面接の際はスピード感を持って仕事をした話を多く盛り込むようにしました。
もし、企業文化を理解しないまま面接を受けると、自分ではもっともらしい話をしていても「企業文化に合わないな」と判断される可能性もあるので、出来る限り頭に入れて応募企業が求めているパーソナリティをアピールしていきましょう。
効率的な企業研究の方法
続いて、効率的な企業研究の方法を解説していきます。
必須の3項目と他候補者と差をつける方法の2つに分けて説明していきます。
これだけは絶対にやるべし必須の3項目
企業理念の確認
真っ先にやることは、企業理念の確認です。
先ほど述べた通り、企業が大切にしているコアバリューや企業理念は転職面接時に必ず頭に入れておくべきことです。
ちなみに私は、面接官から「当社のコアバリューで好きなものは何ですか?」と質問されたことがあります。
ホームページを読んですらいなかったため、普通に落選しました。
その苦い経験から企業理念を知ることの大切さは痛感してきています。
私と同じミスをしないように気を付けてください笑
事業内容の確認
2つ目にやることは事業内容の確認です。
社会的なイメージとその会社の主力事業が異なることはよくあります。
特にBtoCとBtoBの両方の事業を行っている会社は、BtoCのイメージが先行しがちですが実際はBtoBが事業の柱だってことは頻繁にあります。
そういった会社に応募する際に、イメージ先行でBtoCの話ばかりすると主力事業に興味がないと思われる可能性もあるため注意してください。
また、そのような企業は志望動機を確認するために「自社がどのような事業を展開しているか知っていますか?」という質問をしてきたりします。
ちなみに私はある企業から上記の質問をされ、その時は徹底的に調べていたので主力事業からマイナーなものまで全て回答し、感心されたことがあります。
勿論面接は通過しました。
少し脱線しましたが、事業内容を調べておくことでその企業の本当に姿が見えてきます。
絶対に確認しておきましょう。
最近のニュース記事の確認
3つ目の内容は、最近のニュースをチェックしておくことです。
大規模な投資やニュースで取り上げられるようなビジネスは、その企業にとっても力を入れている分野になります。
面接でその話をすると、面接官からもリアルな話を聞くことができ盛り上がると思いますし、何よりちゃんと調べているなと印象付けることが出来ます。
一方、ニュースになるような出来事を知らないと、「本当にうちに興味があるのだろうか」や「世間のニュースを知らないのだろうか」と色々な視点から不安にさせてしまうことになります。
そのため、直近のニュースは調べておくようにしましょう。
Googleで「応募企業名 ニュース」と調べたらさくっと出てきますしね。
他候補者と差をつける秘伝の2項目
IR情報の確認
他候補者と差をつけるための企業研究の方法1つ目は、IR情報の確認です。
IR情報は上場企業しか掲載しておりませんが、この資料は企業の様々な情報が多く載っています。
ちなみに私は意地悪な面接官から「うちのIR見た事ある?」や「うちの財務情報分析した上で改善点を教えてよ」と聞かれたことがあります。
IRまで確認する応募者は少ないと思うので、ここをやっておくと差をつけることが出来ますよ。
とは言ってもIRも幅が広いので、特に重要な点をお伝えしますね。
- 財務情報
- 株価の推移
- 事業セグメントごとの業績
- 企業が抱えている課題、取ろうとしている解決策
多くの企業は決算説明資料をIRのページに掲載していますので、そこから上記の情報を調べることができますよ。
現役社員に話を聞く
2つ目の方法は、現役社員に話を聞くことです。
1次情報を取りに行くことは非常に大切です。
自分の足を使って、現役社員にコンタクトし話を聞いてきたと面接官が知ったらきっと驚きます。
多くの応募者はそこまですることはないため、もし知り合いを通じて現役社員にコンタクトすることが出来たら、「●●さんにお話を伺いまして、この点が非常に魅力的でした」と伝えるだけで好印象を与えることができますよ。
まとめ
本記事では、めんどくさい企業研究で他候補のライバルたちと差をつけるための方法を解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
応募企業が多ければ多いほど調べる量も増えてくるので、誰もがめんどくさいと感じるところだと思います。
しかし、本記事で記載した方法でリサーチしていくと他候補者と圧倒的な差をつけることができますよ。
過去は変えられませんが、今からできることは可能な限り取り組んで面接に臨みましょう!
また、下記記事では私が転職オファーを6社から獲得した際に気を付けていたポイントを全てまとめて公開しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。