英語学習を進めていってある程度のレベルで伸び悩んでしまった経験ありませんか?
学校のテストやTOEICではある程度点数は取れているけど、外国人と話したり英語を使って仕事を行うのには自信がない状態ですよね。
実は、英語の多読はその状況を打開できる可能性を秘めているんです。
なぜなら、壁にぶち当たっている人の多くは、英語に接する絶対量が欠けているケースがほとんどだからです。
外国人が英語を話したり読んだりするスピードは非常に速いです。(日本人も日本語を使う時は早いですよね)
そのスピードに慣れるために、英語を英語として理解するよう脳の使い方を変えていく必要があります。
英語→日本語にいつまでも翻訳していたらダメってことですね。
本記事では、脳の使い方を切り替えて英語学習者を一段階レベルアップさせるための多読勉強方法を公開していきます。
私はTOEIC450点から無謀にも海外大学院進学を決意し英語勉強を始め、数多の英語テキストを活用し英会話教室にも参加してきました。最終的にIELTS7.0を達成し、海外大学院に合格しました。また、面接の成績が良く学費大幅免除で留学を果たしました!
- 多読勉強の目的とポイント
- 適切な本の選定方法
結論、多読勉強は自分の英語レベルに合った本を選定することが大切で、英語脳に切り替えていくために効果的な勉強法ですよ。
英語脳へ切り替える多読勉強法の目的とポイント
多読の目的
多読のメリットはたくさんあると思いますが、純ジャパの英語学習者にとっての目的は一つに集約されると思っています。
それは、英語を英語として理解する脳へアップグレードすること
多くの英語学習者が躓くポイントは、この英語脳を作ることができずにいつまでも英語→日本語の脳内変換をしてしまうことです。
その結果、結局実践的に英語を使用する機会に直面した時スピードについていけず壁にぶち当たり挫折してしまいます。
他のメリットとしては以下のようなものがあります。
- 語彙力の向上
- 英文読解力の向上
- 速読ができる
- リスニング力の向上(瞬時に文章を理解できる能力)
多読のポイント
上記の目的を達成する多読を行うには、3つのコツがあります。
これを守らないと想定した成果を得られないので注意してくださいね。
- 自分の英語レベルに合った教材を選ぶ(8割程度はわかる単語で構成されているのが目安)
- 極力辞書は使用しない(多読し終わった後に調べましょう)
- 返り読みしない
レベルの合った教材を選択する
先ほど申し上げた通り、多読の目的は英語脳へのアップデートです。
そのためには、すらすらと英語を読み進めるトレーニングが大切になります。
そのため、自分のレベル以上の文章を教材として選ぶと、読み進めるのに時間がかかってしまい本来の成果を得ることができません。
目安としては、8割程度は理解している単語で構成された教材が良いと思います。
わからない単語が出てきた場合は、スピード重視で意味を推測しながら読み進めましょう。
本記事の最後に、レベル別のおススメ教材を紹介しますので参考にしてくださいね。
極力辞書は使用しない
この理由も先ほどと同じです。
スピード重視で文章を読み進めていくため、わからない単語の意味は推測しながら読み進め、辞書は極力使用しないでください。
多読を終えた後のタイミングで、最初から精読し辞書を使って単語の意味を覚えていきましょう。
返り読みしない
3点目のポイントは返り読みしないということです。
英語は日本語と文法が異なるため、日本語訳しようとするとどうしても返り読みをしてしまいます。
しかし、それを行うと多読の意味がありません。
英語のまま素早く文章を読み進めるトレーニングなので、返り読みはご法度です。
多読に役立つ本
最後に私が実際に使用して役立った教材をご紹介していきたいと思います。
中級者向け
VOA Learning English
最初にご紹介するのは「VOA Learning English」です。
無料で記事を読むことができますよ。
こちらのサイトの特徴は、
- 比較的平易な文章
- 世界の記事が読める
- 記事のテーマが豊富なので飽きない
- 音声付き
何と言っても、音声付きなのが非常に有難いですね。シャドーイングの勉強にもなります。
ただ音声のスピードが想像以上に遅いです笑
BBC
次にご紹介するのは、言わずと知れたイギリスの公共放送期間「BBC」です。
こちらも勿論無料です。
毎日様々なニュースが更新されるので、飽きることなく多読を進めることができます。
こちらの特徴は、
- ネイティブ向けのため、ややレベルが高め
- スポーツや旅行等様々な分野の記事が読める
- 圧倒的な情報量
世界中の多くの人から読まれているBBCを活用しない手はありませんね。
上級者向け
National Geographic
上級者の方には「National Geographic」をおススメします。
同じく無料で記事の閲覧が可能です。
こちらのサイトは、主に自然科学の分野が中心になっています。
特徴としましては、
- 単語のレベルが高い(特に自然科学系)
- 比較的長い記事が多い
となっております。結構難しい単語も多いので、読むのに苦労するかもしれませんが記事自体は面白いものが非常に多いのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
全レベル共通
Oxford Graded Readers
全レベル共通の教材としては、「Oxford Graded Readers」をおススメします。
こちらの特徴は、
- 何と言ってもOxfordが作成している英語教材
- 丁寧にレベル分けされたテキスト
- 260以上のストーリー
自分の英語レベルが分からずに悩んでいるくらいであれば、Oxfordがレベル分けしてくれたテキストを活用して多読を始めてみると良いですよ。
Pearson English Readers
こちらも全レベル共通の教材としてご紹介します。「Pearson English Readers」
基本的にはOxford Graded Readersと同じく、英語学習者のレベルに合わせたストーリーラインナップになっているため、多読を始めやすいです。
また、レベルテストも用意されているため、もし自分のレベルが分からない場合は英語力の確認をした上で読み始めるといいですね。
まとめ
本記事では、英語を英語として理解できる英語脳へのアップデートを目的とした多読勉強法をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
英語学習で壁にぶち当たる方の多くが、英語脳への切り替えのところで苦労されています。
多読はこの壁を破る最適な方法なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
また、下記記事では私がTOEIC450点から海外大学院に合格した際に試行錯誤して編み出した勉強法をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。