英語の発音は難しいから後回しにして、まずはリーディングとリスニングから固めていこう。
ちょっと待ってください。発音を学ぶことは様々なメリットがあるのですよ。むしろ先に発音を学ぶことでリスニングに役立ったりもするんです。
発音はスピーキング(ネイティブっぽく話すためだけに必要)だけに役立つと思っている方はいませんか?
実は、英語の発音を正しく理解することで英語学習者の勉強が効率的になる多くのメリットがあるんです。
この記事では、発音を真っ先に学ぶことで得られる効果とおススメ勉強方法をお伝えしています。
私はTOEIC450点から無謀にも海外大学院進学を決意し英語勉強を始め、数多の英語テキストを活用し英会話教室にも参加してきました。最終的にIELTS7.0を達成し、海外大学院に合格しました。また、面接の成績が良く学費大幅免除で留学を果たしました!
- 発音を学ぶことによるメリット3つ
- 効果的な勉強法
- 筆者が体験して役立ったスクール
結論、発音は英単語と同じく英語力の基礎となります。基礎固めを盤石にすることで次のステップの学習がはかどりますよ。
発音が上手くなることのメリット
冒頭でも述べたように発音を正しく理解することによるメリットは3つあります。
- 英単語や文章を覚えやすくなる
- リスニング力が向上する
- 応用型の楽しい英語勉強が出来るようになる
それぞれ詳しく説明していきますね。
①英単語や文章を覚えやすくなる
音を正しく理解することは、単語や文章を覚えるのに不可欠です。
わかりやすく説明しますと、新しい単語を覚えるためには主に下記の4つをリンクさせる必要があります。
- 意味の主要なイメージ
- スペル
- 音
- 文脈
例えば、「Apple」という単語を例に具体的に考えていきます。
意味 : りんご
スペル: Apple
音 : æpl
文脈 : I like apple.
単語を覚える時に、スペルと意味だけで終わってしまっている方も多いのではないでしょうか?しかし、その方法では記憶に定着しづらいです。
日本語でも考えて頂きたいのですが、初見の漢字に出会ったときインターネット等で読み方を調べた経験がある人も多いと思います。
記憶に定着させるためには、正しい音を理解することがそれだけ重要なのです。
また、中にはカタカナ英語を「正しい音」として暗記している人もいるかもしれません。
それだと会話する際に、今まで覚えてきた音、意味、スペル、文脈がリンクしないため対応できないのです。
②リスニング力向上に直結する
発音を学ぶことでリスニングが格段に楽になります。
「リスニング力向上には発音理解が不可欠」と英語学習業界では広まっているようですが、TOEIC450点時代の私は信じられませんでした。
発音はあくまでスピーキングに必要なもので、リスニングで大切なのは耳であると信じて疑わなかったのです。
しかし、私は間違っていました。この定説は私自身も実体験したことなので自信を持って賛成できます。
突然ですが、皆様は「R」と「L」の音の違いを認識できますか?
多くの方が分からないと思います。そのため、「R」や「L」が聞こえてきたとき、「ら」「り」「る」「れ」「ろ」に当てはめてしまいますよね?
例えば、「Right(右)」と「Light(光)」をどちらも「ライト」と認識してしまうのではないでしょうか?
これでは、リスニングで単語を聞き分けることができません。1つの単語でさえ、聞き分けられないので、多くの単語が組み合わさった文章になると更に大変です。
なぜ聞き分けられないのかというと、英語には日本語にない音がたくさんあるからです。
母音の数だけでも日本語が「あいうえお」の5つなのに対し、英語は15あります。(子音は日本語が14個、英語は24個)
「R」も「L」も日本語には存在しない音です。それを無理やり日本語に当てはめようとすると理解できなくなるのも当然ですよね。
聞き取れない音=理解できない音なので、リスニングの勉強をいくら行っても発音がわからない限り、ずっと理解できないままになってしまいます。
逆を言うと発音さえ理解できれば、リスニングの音の聞き分けができるので単語も理解でき、文章も理解できることになります。
③応用型の楽しい英語勉強ができるようになる
英語学習で挫折してしまう方は、毎日地道な単語暗記などで飽きてしまうからではないでしょうか?
確かに単語暗記などは地道な作業で辛いですよね。でも英語には他にも楽しい勉強方法があるんです。例えば以下のようなものです。
- 外国人の友人を作る
- 洋画や海外ドラマを見る
- 英会話で自分の意見を述べてみる
英語を使って、他国の文化を知ったり、コミュニケーションを取れたりすると嬉しいですよね。
それがまたモチベーション向上に繋がって好循環になっていきます。
しかし、これらの勉強法は、様々な単語や構文を使ったり、リスニングやスピーキングを駆使した勉強のため、ある程度の基礎固めが終わった後の応用編になってきます。
ここまで読んでいただけたならご理解頂けるかと思いますが、発音が理解できないと英語を聞き取れないのでコミュニケーションが取れません。
カタカナ英語でも相手は理解してくれるかもしれませんが、こちらが聞き取れないと会話が停滞してしまいます。
そのため、せっかく楽しい応用型の勉強に取り組めなくなってしまうのです。
発音を学ぶことは英語力向上に劇的な効果をもたらしてくれますよ。
上手くならない人も諦めたらダメ!効果的な学習法
まずは全ての発音記号の音を聞いてみる
効果的な方法と記載してしまいましたが、発音は正直地道な勉強になります。
市販のテキストで発音を専門としている教材があると思うので、購入した上で各音の発声方法や口の形を真似しながら、音を聞いてみてください。
それを自分で納得できる音になるまで繰り返します。
自分の声を録音
次のステップは、自分の声を録音して聞いてみることです。
恥ずかしいですよね笑
私も自分の英語を録音して聞くのはとても恥ずかしかったし、自分の英語力をはっきりと突きつけられるので怖かったです。
でも、現状を理解することの方が大切です。
自分の音を録音し、聞き、そして修正していく。
このプロセスを経ることで、少しずつ正しい音を身に着けることができますよ。
発音が上手くなかった私が上達したスクール
ここでは、私が発音トレーニングを経験したスクールの中で最も役立ったものを紹介します。
それは、レアジョブです。
レアジョブではオンライン英会話にも関わらず発音の教材が豊富に揃っており、教師の方も正しい発音で説明してくれるため非常に役立ちました。
オンライン英会話の老舗なだけあり、対応もしっかりしていますしね。
※宣伝ではないです。
まとめ
今回は発音についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
発音は市販の教材も少ないし学ぶのが少し大変ですよね。
勿論、最初は自分の発音がカタカナ英語でも良いんです。口の筋肉の使い方の関係で、最初から正しい音を出すのは難しいですからね。
でも、本記事で述べたように英語の音を知っているか知らないかで今後の英語学習で大きな差が生まれてきます。
ぜひ発音学習にも取り組んでみてくださいね。
また、下記記事では私がTOEIC450点から数多の試行錯誤を重ね海外大学院に合格した英語上達方法をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。