外資系企業に転職した人が日系企業に戻れないという話、よく聞きませんか?
実際、一度外資系企業に転職した人が日系企業に再転職するケースは多くありません。
私の周囲もそうですし、転職エージェントの人と話した時も同様の認識を示されていました。
しかし、勿論、日系企業への門が閉ざされているわけではないです。
本記事では、なぜ外資系企業に転職した人は日系企業に戻れなくなるのか、又どうしても日系企業に戻りたい人の対処法について解説していきます。
私は一部上場企業に約10年勤め、30代で転職活動を始めました。エージェント20社以上にコンタクトをし、最終的に6社からオファーをもらいました。(外コン、Big4FAS、メガベンチャー、外資事業会社等)書類通過率は80%以上!
- 外資系企業から日系企業に戻れなくなる理由
- どうしても日系企業に再転職したい時の対処法
結論、外資系企業の居心地が良すぎて日系企業に戻れなくなってしまうということです。
日系企業から門戸を閉じられるわけではないので安心してくださいね。
外資系から日系に戻れない理由3選
外資系の年収水準が比較的高い
おそらく日系企業に戻りたくても戻れないと多くの人が悩んでいる理由は、外資系企業の年収水準の高さです。
体感ですが、同世代で同じ仕事をしている人と比較して1.3倍~1.5倍程度違ってきます。
外資テックやコンサル、金融など給与水準が高い業界に関しては、2倍近く違ってくるケースも多いです。(年収2000万円が普通にいる世界です)
私自身も、転職活動でオファーを頂いた企業の年収を比較すると、日系と外資系で1.3倍程度の差がありました。
同じ仕事で同じ時間を使うのであれば、年収が高い方がいいですよね。
更に、実力がある人はプロモーションのスピードも速いため、同世代よりも早く出世し、比例して年収も更に高くなります。
私の周囲にも外資系でプロモーションをした後に日系企業への転職を試みた人がいますが、給与水準がどうしても折り合わず転職を断念していました。
外資系の働き方の自由度が高い
外資系企業は働き方の自由度の観点でも、非常に良い職場です。
ワークライフバランスや従業員のWell-beingへの取り組みは、米国や欧州企業が特に意識して取り組んでいる事項ですよね。
外資系企業の日本法人も基本的にはグローバルの基準が適用されているため働きやすいです。
例えば、
- 服装自由
- 食事補助あり
- フルフレックス制度
- フルリモートワーク
- オフィスがユニークかつ魅力的(遊び場が用意されている会社もある)
など、自身で仕事と生活のバランスを決められるよう配慮されている会社が多いです。
勿論、働き方が自由な分成果を出すことは前提ですけどね。
日系企業も働き方改革に取り組んでいますが、外資系企業の方が一歩先を進んでいるイメージです。
今後も社会の変化に合わせ、従業員の働き方に配慮した仕組みがどんどん設計されていくように思われます。
外資系は少数精鋭で仕事の責任ややりがいが大きい
最後に、仕事のモチベーションの観点にも言及したいと思います。
外資系企業の特徴として、少数精鋭で若い頃から裁量権のある仕事を任されやすいことがあります。
若くして仕事に熱心に取り組みたい人にとっては、非常に魅力的な職場ですよね。
更に、そこで成果を出せばどんどんプロモーションしていくので好循環が生まれます。
また、人事制度だけでなく福利厚生面でもオフィス環境や社員イベント等で従業員のモチベーションを高める取り組みを率先して行っています。
そういった面でも、モチベーション高く仕事が出来る環境が整っていると言えます。
日系企業に戻りたいときの対処法
ここからは、そんな外資系企業を辞めて日系企業にどうしても戻りたい人へ、対処法を解説していきます。
年収が下がることを受け入れる
前提として頭に入れておく必要があるのは、年収が下がることを受け入れることです。
先ほども述べましたが、外資系企業は同じ仕事や職位であっても給与水準が日系企業よりも高いケースが多いです。
年収に拘りを持っているといつまでも転職が決まらないこともざらにあります。
ただ、日系企業でも年収水準が高い業界もありますよね。
例えば、製薬会社などですね。
これらの業界に転職する場合は、比較的年収を維持したまま転職することが出来るかもしれません。
働き方を事前に調べておく
外資系でも日系企業でも、転職する前に対象企業の働き方を調べておくことも大切です。
特に外資系企業の働き方に慣れてしまっていると、日系企業の文化や働き方に馴染めなくなってしまう可能性もあります。
労働時間の観点だと上司が帰らないと帰宅しずらかったり、服装は基本スーツだったり、リモートワークの制度もなかったりと、外資系で働いていた時は当たり前に思えていたことが当たりまえではない場合も沢山あります。
転職後にすぐ退職してしまうことを避けるためにも、事前に働き方を調べておきましょう。
自分のモチベーションを大切にする
最後に、一番大切なのは自分が何に対してモチベーションを感じるのかを大切にすることです。
お金の人もいるでしょうし、シンプルに仕事が楽しい人もいると思います。
個人的に日系企業で働く一番の魅力は、日本発の商品やサービスを全国や世界に広めていくことだと思っています。
私も前職は日系企業で働いていましたが、自分が携わった商品が世の中に広まっていくプロセスを感じながら働くことは非常に誇らしい気持ちになりました。
外資系企業の場合は、日本法人はあくまで支店の扱いになるので自分たちで商品やサービスを作り出すのは難しいです。
その点、日系企業は自分たちの意思と能力で世の中を変える取り組みにチャレンジできるというのはこの上ないモチベーションになりますよね。
自分が何に対してモチベーションを感じるのかは人それぞれなので、自分の心と対話して、その気持ちを大切にしてくださいね。
まとめ
本記事では、外資系企業で働くと日系に戻れなくなる理由について解説してきました。
結論から言うと、外資系が居心地が良すぎて日系に戻れなくなってしまうってことでした。
でも、それぞれ特徴があり、人によって大切にしている価値観も異なるので、自分に合った企業選択をすることが大切ですよね。
外資系企業だと、年収や働き方、仕事の裁量権の観点で非常に魅力的な一方、日系企業には日本発の商品を生み出せるやりがいもあります。
何を大切にするのかは自分次第なので、1度しかない人生、後悔のない選択をしてくださいね。