1年制の海外大学院が増えている中で、2年制と比較してどちらが良いのか迷った経験はありませんか?
特に社会人の方はキャリアの空白期間にも影響するので重要なポイントですよね。
そこで、本記事では1年制の海外大学院に進学するメリットとデメリットについてまとめてみました。
私はTOEIC450点から無謀にも海外大学院進学を決意し英語勉強を始め、数多の英語テキストを活用し英会話教室にも参加してきました。最終的にIELTS7.0を達成し、海外大学院に合格しました。また、面接の成績が良く学費大幅免除で留学を果たしました!
- 1年制の海外大学院のメリットとデメリット
- 1年制の海外大学院をおススメする理由
私自身は1年制の海外大学院に進学し、修士号を取得しました。
人によって合う合わないはありますが、個人的には1年制に進学してよかったなと思っています。
ただ、自分の学びたい学位プログラムが1年制を提供しているのが大前提ですね。
1年制海外大学院のメリット
金銭面の負担が少ない
最初のメリットは金銭面の負担が少ないことです。
尚、これは学費だけでなく生活費も半分程度に抑えることができます。
例えば、1年制のプログラムだと学費500万円、生活費300万円の合わせて800万円程で学位取得が出来ます。
一方、2年制のプログラムだと学費800万円、生活費600万円の合計1,400万円程かかってしまいます。
更に、私費留学生はその期間の給与収入がないため、その機会損失も含めると、想像以上に1年制海外大学院に進学する金銭面のメリットはあります。
キャリアの空白期間が少ない
2つ目のメリットは、キャリアの空白期間が少ないことです。
将来日本で就職を目指すのであれば、キャリアの空白期間は少ない方が良いです。
なぜなら、海外大学院の学位より仕事の実務経験を重視する傾向が強いからです。
2年間の空白期間が出来てしまうと、キャリア経験としては2歳年下のビジネスマンと同等の実務経験しか有さないことになります。(同業界で同じ程度の仕事をしている前提で)
勿論、若くしてバリバリに働いてきた方であれば既に多くの実績を持たれている方も多いと思います。
しかし、周囲と比較して同程度の実務経験しか持っていないのであれば、2年間仕事から離れる間に、同世代は少しレベルの高い仕事を経験しているケースも多いです。
その場合、就職市場で評価されるのは実務経験を積んでいる人の場合が多いです。
海外大学院進学で得られるリターンは唯一無二ですが、その分キャリア空白期間が生まれてしまうことを念頭に、進学期間を検討したいところです。
短期間で学位を取得できる
当然ですが、1年制の場合は1年間で修士号を取得できます。
短期間で学位を取得できるのは有難いですよね。
勿論、2年制と比べて価値が落ちるものではありません。
後述しますが、その分ハードなスケジュールになりますしね笑
1年制海外大学院のデメリット
海外生活を楽しむ時間が少ない
デメリットの1つ目は、海外生活を楽しむ時間が少ないことです。
私自身、正直こんなに楽しいのであればもう一年延長したかったなと思っています。
金銭的にカツカツだったので1年制で十分でしたが、もしお金が許すのであれば、長い人生の中で2年間程海外で生活するのも非常に良い経験になったとも思います。
長い目で見れば1年も2年も誤差ですしね笑
2年住んだら「それ以上住みたい!」と思うはずなので、キリがありませんが笑
そのため、今後1年制の大学院に進学される方は時間を有意義に使うよう、事前にやりたいことリストを作って行くと良いですよ。
スケジュールがハードになりがち
デメリットの2つ目は、スケジュールがハードになりがちということです。
想像すると分かりますが、他の学校が2年のカリキュラムを1年で終えるわけなので、それはそれはハードなスケジュールになります。
平日は朝から晩まで勉強漬けですし、休日も予習が欠かせない時期だってあります。
日本の大学生時代のような自由な日々が続くわけではありません。
特に日本人の場合は英語力は底辺レベルなので、予習や復習にも時間がかかります。
その環境に耐え抜ける人は、1年制の海外大学院が向いていると思います。
就職活動でインターンシップが出来ない
人によっては、就職活動を検討している方もいるかもしれません。
その場合、1年制の海外大学院ではインターンシップを行う時間がありません。
2年制のプログラムであれば、長期休暇を活用してインターンシップを行っている人も多いですが、1年制の場合はそもそも長期休暇が存在しないので時間的にも難しいです。
もし、海外大学院で学んだ経験を活かしてキャリアチェンジを検討している方は、インターンシップが出来る2年制の方が良かったと感じるかもしれません。
1年制プログラムが合っている人
極力費用を抑えたい人
費用を抑えて学位取得を目指している人にとって1年制のプログラムは非常に魅力的です。
コスパ重視の方ですね。
私の場合は、正直金銭的に2年のプログラムを選択する余裕はありませんでした。
そのため1年制のプログラムに絞り、尚且つ奨学金の取得や学費免除を獲得するための戦略も練りに練りました。
その結果、個人的には非常に満足いく大学院生活をおくれたと思っています。
もし、私の受験戦略に興味がある方はこちらをご参考にしてください。
同じ業界の中で転職を検討している人
先ほどもお伝えした通り、1年制のプログラムの場合はインターンシップをすることができません。
そのため、違う業界にキャリアチェンジをしたい人にとっては少し厳しい就職活動になってしまいます。
それは、インターンシップを行うことで下記のメリットがあるからです。
- 違う業界の実態や働き方を知ることができる
- 就職希望の企業に自分の実力をアピールできる
- 本当に自分がその仕事がやりたいのか確認することが出来る
例えば、今まではメーカーの営業職として働いていたけれどファイナンスの修士号を取得して金融業界を目指したい方にとっては、インターンシップが出来る2年制のプログラムの方が良かったりします。
企業側からしても、海外大学院の修士号を持っていたとしても実務経験の無い人を本採用するのはリスクがありますし、自分自身も本当に金融業界が合っているのか確認した方が良いからですね。
プライベートな事情で1年間しか時間が取れない人
20代や30代はライフイベントが目白押しの時期ですよね。
このタイミングで海外大学院進学を決意するには、プライベートの事情も考慮する必要があります。
私の周囲にも家族の事情で2年プログラムではなく1年制の大学院を選択した人もいました。
これは個々人の事情によるので、自分が大切にしているものを優先して決断されるのが良いと思います。
まとめ
本記事では、1年制の海外大学院に進学するメリットとデメリットについてまとめてきました。
経済面やコスパの面で非常に魅力的な一方で、短期間であるが故のデメリットもいくつかあります。
どちらが優れているという話ではなく、どちらが自分に合っているのかで決断すべきですね。
私の場合は、経済面を重視した背景もあり1年制のプログラムを選択しましたが、満足いく決断だったと思っています。
楽しい海外生活期間を犠牲にしたのは少し心残りはありますが笑
人に惑わされず自分に合った海外大学院選びをしてくださいね!