地元に戻って働くことを検討しているんだけど、身近にUターン転職経験者がいなから少し不安だな。
不安ですよね。私も実際に地方転職を実現するまで不安でいっぱいでした。でも、経験者である私からありのままをお伝えしますね。
「いつかは地元に戻って働きたい。でも、地方転職って実際どうなんだろう?」そんなこと考えた時期はありませんか?
身近に経験者がいないと不安になりますよね。
そこで本記事では、10年程東京勤務し海外在住経験もある30代の私が、実際に地方転職を行ったリアルについてお伝えしていきたいと思います。(今も地元で働いています)
私は一部上場企業に約10年勤め、30代で転職活動を始めました。エージェント20社以上にコンタクトをし、最終的に6社からオファーをもらいました。(外コン、Big4FAS、メガベンチャー、外資事業会社等)書類通過率は80%以上!
- 地方転職のリアル
- 地方転職のメリット、デメリット
- こんな人に地方転職をおススメしたい
結論、都会での生活にモヤモヤを感じていて地方生活に興味のある人であれば、自分らしい生き方を実現できますよ。
ちなみに私は今のところ地方転職をして本当に良かったなと思っています。
30代で地方転職のリアル
求人が少ない!
これは想像通りだと思うのですが、地方転職したくても求人の絶対数が少ないです。
体感ですが、大手の転職エージェントを活用すると東京の1/100くらいのイメージです。
エージェントによっては、地方の求人を全く取り扱っていない場合もあります。
30代以降の転職となると、自分のキャリアで経験してきた業界や職種もある程度定まってきていると思うので、その観点で絞ると更に少なくなってきます。
そのため、地方転職を目指すのであれば転職エージェントの選定は非常に大切です。
地域密着で活動しているエージェントも数多くありますので、彼らと一緒に活動することをおススメします。
地域に根差しているので、求人数も幅広いだけでなく情報量も物凄いです。
中小企業の場合だと、社長さんとエージェントが直接知り合いのケースも多々ありますので、内部事情から働き方のイメージまで詳細な情報を提供してくれますよ。
年収が下がるケースがある
こちらも想像通りだと思うのですが、企業によっては年収が下がるケースもあります。
「転職=キャリアアップ=年収アップ」と考えている方には、もしかしたら難しい決断になるかもしれません。
ちなみに私のケースでは、オファー頂いた6社の内、最も高い年収を提示頂いた企業(東京)と最も低い年収提示の企業(地方中小)の差額は倍近くありました。
ある程度イメージしていたとはいえ、実際にオファーを並べてみると決断するのに非常に悩みました。
勿論、全てのケースで年収が下がるわけではありません。上がるケースだってあると思います。
ただ、私が信頼しているエージェントからは「地方転職では年収が下がるケースが多い」と聞いていますので、その点はご理解頂いた上で活動されると良いかもしれません。
志望動機が超重要!
地方転職を志すのであれば、東京都内での転職と比べて志望動機はかなり重要だと感じました。(勿論都内の転職でも志望動機は重要なことに変わりありません。)
採用企業側の考えとして、「この人って本当にうちに来てくれるのかな?」や「引っ越しが伴うのに家族と話はできているのかな?」のように、本当に応募者が会社で働き始めてくれるまで半信半疑だったりします。
実は私も、地方企業で採用にも関わっているのですが、「本当に引っ越ししてきてくれるのかなー・・・。」と毎回不安になります。
収入面でも都会の企業を上回ることは難しいですしね。
だからこそ、地方転職を実現するためには企業側の不安を打ち消し、安心させるくらいの強い志望動機が必要なのです。
その会社の商品やサービスを使ってみた感想を話したり、その会社の事業展望を語れるくらいになると「おぉっ」と採用責任者もうなること間違いないです。
「どこか採用してくれるだろう」という甘い考えでは上手くいきません。
地方転職のように、引っ越しを伴う転職であればあるほど志望動機をガチガチに固めて臨みましょう。
30代で地方転職のメリット・デメリット
次に地方転職のメリットとデメリットについて確認していきましょう。
- 好きな土地で働ける(基本的に転勤なしの企業が多い)
- 都会に比べて生活費が安い(土地の値段も安いのでマイホームも買いやすい)
- 中小企業だと、社員数が少ないため仕事の裁量権が大きくなる
- 通勤が楽(通勤ラッシュなし)
- 都会に比べるとエンターテインメントが少ない
- 転職先の選択肢が少ない
- 交通の便が良くない地域では車が必須(車好きであれば逆にメリットに)
- 年収が下がる可能性がある
都会と地方ではメリットデメリットが正反対ですよね。
どちらの生活に魅力を感じるのかは人それぞれになりますが、毎日疑問を感じながら何となく都会で勤務し続けるのであれば、地方転職という選択も自分らしく生きるための解決策になるかもしれませんよ。
ちなみに私は、年収が半分になっても地方転職を選びました。
その理由は、好きな地域のために働いているという実感を得たかったからです。大企業で働いていた時と比べると裁量権も増えました。
懸念していた年収ダウンについても、地方生活だと家賃含めた生活費が下がるので大きな影響はなかったです。(提示された年収の金額だけを見るとかなり悩みましたが笑)
その決断によって、今では充実した生活ができていると思うと良かったなと感じています。
こんな30代に地方転職をおススメしたい
色々と記載してきましたが、私自身は下記のような人にはぜひ地方転職を選択肢の一つとして考えて頂きたいなと思っています。
- 都会生活に疲れた
- 大企業で働いていると自分の成果がわかりづらい
- より裁量権のある仕事を求めている
- 通勤電車で疲れる
- 都会のエンターテインメントに興味がない
- 地元で働きたい(地元のために働きたい)
- 将来は地元でマイホームを持ちたい
昨今言われているように、地方は人材不足です。特に中小企業は後継者不足で黒字廃業を検討する会社も出てくるほどです。
私も含め多くの地方企業の人たちは、一緒に地域を盛り上げてくれる人達と働きたいと思っています。
少しでも気になった方はぜひ検討してみてくださいね。
まとめ
今回は私がリアルに経験した地方転職の実態をお伝えしました。
転職活動を通じて年収や知名度など色々なことを考えましたが、やっぱり自分の心の声が一番大切だったと思います。
私はそれに気付くまでにかなり時間がかかってしまいましたが、上手にスケジュール管理をしながら進めてくださいね。
下記の記事では、私の実体験を通じて転職活動の全体感とポイントを解説しています。
併せてご覧ください。